花蓮市の友好都市

国境という垣根があるものの、人類はそれぞれの生活面で、互いにつながり、密接に関係しています。グローバル化、情報化という新しい時代において、「世界的管理」の観念が次第に主流の考えになってきました。非公式の国際的組織が行う国際交流は拡大を続け、国際社会上いわゆる民間団体や多国籍NGOが、国際社会や国際生活の中で占める重要性が益々高くなっています。国家や政府がすでに国際関係の唯一の主役でなくなった今、都市外交で正式外交の足りないところを埋めることができます。特に本土化と国際化を特色とするグローバル化時代において、台湾はなおさら世界の外に身を置くことができません。そのため姉妹都市や友好都市を通じた交流方式で、国と国の人民間の友情を増進し、地域協力や経済発展を増進することができます。台湾と世界双方にとってよいだけでなく、花蓮市の国際的な認識を高めることもできるのです。

花蓮市の姉妹都市

花蓮市は2004年までに、大韓民国の蔚山(ウルサン)市、琉球の與那国町(1982)、アメリカ合衆国、ニューメキシコ州のアルバカーキ市(1983)、ワシントン州のベルビュー(1984)及び南アフリカ共和国、ケープタウン州のオウツフルン(1985)と姉妹都市を締結し、長年に渡り姉妹都市同士で、密接に交流活動を行い、友好な親善関係を維持してまいりました。時と共に、絶えず変化している国際社会において、このような友情関係を築く事は、非常に貴重なものであると思われます。　

【韓国蔚山(ウルサン)市のウェブサイト 】
 

韓国蔚山(ウルサン)市は、花蓮最初の姉妹都市であり、「嶺南アルプス」と讃えられております。山と海の自然景観に恵まれ、青銅器時代により残された石刻や建築遺跡は、千年前の歴史を思い起こさせ、文物古跡の宝庫であるといっても過言ではありません。蔚山(ウルサン)市は、エネルギッシュみなぎる都市であり、韓国を代表する現代重工業、現代自動車と石油化学工業の生産拠点で、ウルサン工業都市の中枢神経として韓国経済を支えております。蔚山(ウルサン)広域市は韓国の高度経済成長を支えた工業都市であり、世界最大の造船工場、世界規模に誇る自動車工場と化学工業を有しており、韓国経済を支える主要都市の一つでもあります。
蔚山(ウルサン)広域市も又、韓国サッカーのゆりかごでもあり、韓国代表専用のサッカー練習場を有しており、多くのプロサッカー選手がここで日夜球技の特訓を受けております。
人口数：1,087,958人 　面積：1,056.4 km2　
年間平均降雨量：1272mm. 年間平均温度：14.3C

【琉球與那国町のウェブサイト 】

與那国島は日本列島の最西端に位置し、島の南北幅は４KM、東西長は約12KMで、東京までの距離は2030KM、台湾からは111KMしかなく、花蓮市が今までに締結した姉妹都市の中で、與那国島が最も距離の近い姉妹都市であり、両市との交流は、非常に密接で、盛んであります。與那国島の四周は、崖や絶壁で囲まれており、起伏が激しく、地質資源が豊富な事で知られており、多くの地質学者がここを訪れては、研究活動を行っております。島内は風光明媚で、青天の青空と、五色煌く珊瑚礁は、大海原と互いに織り合いながら、その輝きを映し出しており、又、この独特な亜熱帯気候は、多くの観光客を魅了して、本島に訪れています。黒潮によってもたらされた、魚介類等の豊富な資源は、島民の重要な経済収入源ともなっており、観光客が釣りを楽しむ最適な場所でもあります。
 
【アメリカ合衆国ベルビュー市のウェブサイト】

 
ベルビュー市はアメリカ合衆国のワシントン州シアトルワシントン湖の東に位置し、過去においては、農業によって栄えた都市であり、元々は、ブルーベリーの重要集散地であり、第二次世界大戦後は、シアトルの衛星都市として発展しました。ここ二十年間は、絶え間ない発展により、多くの摩天楼が林立するまでになり、今日では、経済が繁栄した現代都市へと変遷し、主に航空、電子、ビオメディカル等のハイテク産業により、ワシントン湖東岸の、商業の中心都市としての役割を担い、気候も温暖で、非常に快適優雅で、住み心地が良い都市の一つとして有名です。
 
 【アメリカ合衆国アルバカーキ市のウェブサイト  】

 
アルバカーキ市はアメリカ合衆国ニューメキシコ州の中央部に位置し、地質的には典型的な砂漠型都市であり、既に三百年もの歴史を有し、人口は約ここはシカゴとロサンゼルスを経由するセントラルアベニュー（旧ルート）によって全市に通じており、ツアーや交通の重要な経由拠点でもあります。気候は一年に三百日以上も晴天気に恵まれています。ここでは、色々な品種の、唐辛子が栽培されていることで有名で、便利な都市生活は、快適な農村生活の面影を残しており、ネーテイブアメリカン文化や、西部劇の風格をも残しており、今日のアルバカーキ市は、伝統と現代が融合された、多元的な風貌を有する都市となっています。さらに、アルバカーキ市も又、ニューメキシコ州の中でも、重要なサイエンスパークの拠点の一つであり、熱気球や、飛行関連の運動が盛んな事で、全米で其の名を知られています。
 

【南アフリカ共和国 オウツフルンのウェブサイト 】
 
オウツフルンは南アフリカケープタウンから東へ500KMの山地に聳え立つ町で、人口は約五万人、ここには極めて豊富な自然資源に囲まれており、壮観な山景や滝の奇景を有し、世界的にも有名な鍾乳洞の洞窟もあり、野生動物の楽園でもあり、アフリカ豹やワニの保護をおこなっております。ウツフルンはダチョウの養殖でも有名で、町周辺には、四百件もの養殖牧場があり、現地においては、多種多様なパックツアーを選ぶことができ、オウツフルンの重要な経済収入源となっております。

花蓮市の友好都市
2005年までに、花蓮市は分別して日本、サイパン市(2007)と友好都市を締結し、花蓮市役所は姉妹都市同士、互いに先方の都市に訪問しては、様々な交流活動を催すことで、花蓮市民に対し、多元的視野を培い、花蓮市を、世界的にも有名な、国際観光都市として、築き上げる事を、目標としております。

【日本宮崎市高千穂町】

高千穂町は九州山地のほぼ中央部、宮崎県の最北端に位置し、五ヶ瀬川が西北から南東にかけて貫流し、大分、熊本両県に相隣接している。当町の面積は237.32km㎡、人口は約153,03人で、現在は積極的に観光業を推進させており、毎年ここに訪れる観光客は約120万人です。

高千穂町で最も注目すべき観光拠点は、高千穂峡と岩戸神社で、高千穂峡は五ヶ瀬川が阿蘇熔岩を浸食する事で形成されたV字型の峡谷で、沿路両岸においては、赤みがかった安山岩の絕壁をご覧いただけることができます。是非とも遊覧いただきたいのが、渓流の淵の色が眩しく、白いしぶきが幻想的な、真名井の滝で、17Mもの断崖絶壁から流れ落ちる滝の美しさは正に絶景。

峽谷沿いには600Mの徒歩遊覧路が設けられており、岸壁では、春から夏にかけて、サクラ、ツツジ、藤が咲き誇り、秋になる赤色に染まった紅葉も美しく、四季を通じて異なる風貌の景色を、楽しむことができ、高千穗峽は昭和9(1934)年11月に名勝、天然記念物に指定され、昭和40(1965)年7月には祖母傾国定公園に指定されました。

天岩戸神社（あまのいわとじんじゃ）は天照皇大神（あまてらすすめおおみかみ）=天照大神（日本天皇の祖先、大日女尊）を祭神として拝する神社で、社殿背後を流れる岩戸川断崖の中腹に天岩戸と称する洞窟があり、日本神話の中に記載されている弟素差男命の乱暴に怒り、天照大御神がお隠れになった場所でもあります。

【サイパン島サイパン市のウェブサイト】

サイパン島は太平洋とフィリピン海の間に位置し、台湾から東南方向へ2700KMの所に所在しております。本島の全長は約21KMで、幅約10KMで、北マリアナ諸島連邦の政治と経済の中心都市でもあります。

現地時差は台湾より二時間早く、年間を通じて、高温湿潤で、気温変化が少なく、平均温度は約28度であり、好天気に恵まれています。本島には、広々としたビーチ、美しい海岸、青色に透き通った海水とサンゴ礁に囲まれた、世界的にも著名なリゾート地でもあります。

毎年約150万人/回もの観光客がサイパン島を訪れ、サイパン島における観光業の発展は、既に20年の歳月が過ぎており、ヒルトン、ハイヤット、ニッコウホテル等、国際的にも知名度の高い、五つ星ホテルが様々な娯楽施設やサービスを提供しております。サイパン島は台湾から東南へ、2700KMの所にあり、北マリアナ諸島の中では、最大の島であります。東に太平洋、西にはフィリピン海に面しており、グアムとテニアン島に相隣接しています。
サイパン島は静かで優雅な環境に満ち溢れており、それはまるで青い太平洋に輝く真珠のような美しさを醸し出しています

北マリアナ諸島は、1978年より自治政府になってから、国防と外交はアメリカが支援を行なうかわりに、移民政策と就労事項について北マリア政府自身で管理を行なうようになり、毎年アメリカ連邦政府から、政府補助金を受けております。北マリアナ政府はアメリカの行政、立法、司法三権分立体制を取り入れております。

サイパンはとても美しい極楽リゾートで、北マリアナ諸島連邦の首都でもあります。サイパンの主な経済収入源は三つあり、観光業、アパレル業、アメリカからの補助金から成り立っています。

島内には40種類以上の美しい鳥、現地特有の熱帯動植物、美しい熱帯魚や海亀等が生息しており、又国際標準レベルに準じたゴルフ場も有しており、観光客は大自然と一体となってレジャーを存分に満喫することができます。

歴史や古跡が好みの観光客は、サイパン島で、スペイン時代の歴史建築物及び太平洋戦争により残された遺跡を、現地でご覧いただくことができ、独特の風格と容貌は、まるで過去にタイムスリップしたような錯覚を感じさせます。

北マリアナ諸島連邦Hon. Juan. Borja Tudela市長及びご一行十名は、四日間のスケジュールにて、花蓮を訪れ、蔡啟塔市長と関係職員が、直接空港へ赴いて、お出迎えをいたしました。

花蓮市代表黃枝成主席等、関係者による見証の下、花蓮市蔡啟塔市長とサイパン市Hon.Juan. Borja Tudela市長により、正式に「友好都市」協定書に調印して、取り交わしを行い、双方は文化交流、交換留学生の引き入れ、ホームステイや其の他文化交流活動を強化することで、合意に至りました。